IOH
夏影
さよならをするために2013
夏の落とし文
夏影 + 山田村消防団
夏の落とし文

TT

IOHという集団が創立して20年経ちました。
IOHだけで40作品は書いてますし、再演や外部での作演出等を含めると携わった公演は70本以上、公演回数は…ちょっと数えるのが面倒なくらいです。
役者志望の人間が32歳を過ぎてから我流で芝居を創り始めたのですから、結構すごいでしょう?
というか、普通だったらとっくにこの世界から足を洗っていると思います、僕クラスの作家なら…。ではなぜ20年も演劇界の隅っこで細々と続けてきたのでしょう?
それは1997年に創ったこの『きみ去りしのち』という作品の所為かもしれません。

僕は『きみ去りしのち』で、お芝居のもつ魅力を深く強く教えてもらいました。
作演出した人間がなにを言ってるんだと思うかもしれません。
でもお芝居って本番が始まった時点で僕の手を離れ、 役者とスタッフとそしてお客様にゆだねられていくものです。
そして『きみ去りしのち』は、光を放ちながら大きなものに成長していったのです。
今思うとこの作品には、言葉では説明できない何かが宿っていたのではないかと思います。

初演は下北沢の駅前劇場、数ヵ月後のOFF OFFシアターという連続公演にも関わらず、もう一度観たい、毎日でも観たいというお客様であふれ客席がパンクしました。
入りきれないお客様を舞台の隅に座っていただいたのもこの作品からです。
最初うつ向き気味だったお客様が、物語が進むにつれ置かれている状況を忘れ、身を乗り出して見入っている姿は、
調光室で舞台を見守る僕にとって何より幸せな世界でした。
またある映像監督の方には「昼間見た制作費数十億のSF映画より、この舞台に宇宙を感じた」と16年経った今でも忘れられない言葉をもらいました…。
毎日、夢ごごちで劇場にかよっていたような気がします。

本多劇場でのIOH初公演も、2006年実家が全焼し数年故郷に帰ると決めた活動休止の時も、この作品を上演しました。
なにかの記念、または岐路に立つときは、必ず『きみ去りしのち』を選んでしまいます。それだけIOHにとって僕にとって、大切な宝物のような作品なのです。
今回も20周年というだけでなく、やはり大きな岐路になる公演だと思います…。
そこでいくつか新たな挑戦をします。
まずタイトルを愛称である『キミサリ』にしました。敬愛する小説家さんによる同名の著書が2010年に出版され、現在文庫本になって平積みされているからです。
内容はまったく違うのですが、誤解を生むといけないので変更しました。
そして一番大きな挑戦は内容です。
今までの『きみ去りしのち』は基本的に初演の台本を大切にしてきました。
しかし今回は、大胆にペンを入れるつもりです。
素敵なキャストと、新たしい『キミサリ』を創りだしたい! その想いで燃えています!
とはいえ物語の根幹は変わりません、それが変わったら『キミサリ』ではなくなりますから!!
ぜひ劇場で『キミサリ きみ去りしのち2013』を体験してください。
きっとIOHが大切にしてきたなにかが、わかっていただけると信じています。
木根尚登

俳優/木根尚登
長戸勝彦

俳優/長戸勝彦
林邦應

林よりのメッセージ
 
 
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